市販ケミカルは効果はあるのか?
まずは市販ケミカルの定義ですが、
基本的には専門店向けではなくエンドユーザー向けDIY用で、
量販店で売っているもの・ネットショップで売っているもの・
専門店で売っているもの等となります。
ネットショップでは一部プロ用ケミカルも販売されていますけれど、販売店がメーカーから許可を受けて販売されているものは、
大抵はメンテナンス用品でコーティング剤はまず販売されていません・・・
量販店に卸しておらず自社の専用販売サイトで販売されているものも、
大半はDIY用商品ですが、
まれにPRO用商品を売っている場合もありすけれど、
業者登録が必要で有ったり、
個人販売ですと価格がかなり高くなったり、
ロッド単位での販売となったりとなる場合が多いようです。
ショップ名ではなく個人でプロ用ケミカルを販売されているものは、
メーカーの調査ですと開栓されていたり従業員の盗難品との事ですので、
使用トラブルが起きてもシリアルナンバーから非正規販売品と判りますから、
メーカーの保証対象外となります・・・
専門店で市販されているものは、
専門店がメーカーに特注で作ってもらっているものと、
メーカーからOEM許可を受けて販売されてるのが殆どですから、
粗悪品は少ないと思われます!
此処での市販ケミカルは、
エンドユーザー向けDIY用ケミカルとして検証します。
これは某国内大手市販ケミカル&PRO用ケミカル製造メーカーから直接お聞きした話ですが、
「エンドユーザー向けとPRO用で同じ目的のケミカルであっても、
製造工場も違えば使用する材料も違ってきます、エンドユーザー向けでは劇物・毒物・危険性が高いものは作れませんから、
当然性能は低くなりますが、逆にその方が消耗も早くなりますし、何種類も購入して試したりされるので、
量を売るのが量販の基本ですからそのような商品となります。」
「仮にPROスペックのものを売ってしまうと、耐久性も上がることで購買サイクルは長くなりますし、
そもそも高額ですから販売量が下がってしまいます・・・」
「又PROスペックのものは、
施工環境やユーザースキルや説明書通り施工するか等不安定要素が多くなりますから、
メーカークレーム率が高くなることも想定されますので、
ある程度の効果で安全に施工できるものに敢えてしているのです。」
との事ですから、
あくまでDIY用の簡易的ケミカルで、
効果・持続性は短期のものと割り切るべきです!
弊社のお客様の中にもケミカル大好きで色々の商品をDIYで施工されるのが好きな方がいらっしゃいますけれど、
商品を拝見した私の印象では、
「単体で見るとそれなりの短期効果はあるかもしれませんが、
逆に素材劣化や、施工してあるコーティングに有効性があるのかは非常に疑問?」
と感じました。
市販ケミカルを使用をしている方の使用方法に問題を感じたのは、
古いケミカルを完全に除去して再度使用せず、
所謂上掛けしてる場合が多く、
これでは効果は半減してしまったり、
成分が違う者同士ですと化学反応をしてしまうことも考えられます・・・
例としてタイヤWAXの油性+油性を塗り重ねていくと、
タイヤの油脂が抜き取られてひび割れ・硬化しやすくなるという事があります。
ウインドウ撥水も、
フッ素主成分orシリコンポリマー主成分のものを重ね塗りすると、
反発しあいギラツキが出たり、
ワイパーのビビりが出たりという事もあります。
ボディコーティング剤などは、
殆どの商品にポリエステル樹脂が入っているため、
下地処理でオーロラ&スクラッチ傷を完全処理されていない場合、
コーティングの劣化とともに下地の傷が見えてくるようになります。
コーティングメンテナンス剤は、
既存のコーティングとの相性が重要ですから、
相性が悪いと曇りを起こしたり、
機能発現が変わってしまったりも起きえます。
結論からすると、
どれほど高性能を謳っていたとしても、
PRO用を超えることはまずありません・・・
そこを踏まえたうえで、上塗りではなくきちんと脱脂・下処理をして施工する必要がありますが、
効果持続性や素材保護性は低いと割り切ってください。
ボディ外装塗装に使用するものは、
室内環境で作業が可能で、
且つ研磨作用があるものの使用は避けた方が無難です。
つまりあまりお勧めは致しません・・・
しいて言うなら、
オートグリムの商品はかなりいいものが多いと感じます!
専門店で施工をされている車でしたら、
施工された施工店に相談して心配の少ないものを教えてもらうようにしてください!







