reportマイスターの研究レポート

磨きとコンパウンドの関係

磨きを行うとき必ず必要になるのがコンパウンド(磨き粉)です。

現在磨き専門店が使用するコンパウンドは液体タイプのものが主流です。

その中でも2つに大きく分類することができます。

1)油性コンパウンド。

研磨剤と溶媒として油脂が主な成分として構成されます、油脂がWAX効果を出す為に傷を隠す効果があります。初心者でも比較的簡単に磨くことが出来ますが、傷を取りきることはできないため脱脂を行うと傷が出てきてしまうのでガラスコーティングには適しません。

2)水溶性コンパウンド。

研磨剤と溶媒として水溶性のものが使われます、潤滑剤は入っていますが疎水性の油分は入っていない為スムーサーとして水を使用します。そのため油性のものに比べ傷を隠しにくい分磨きには技術が必要です、ガラスコーティングなど脱脂が必要なコーティングには必需品です。

注)水性コンパウンドと言うものもありますが水性と水溶性の定義が、メーカーや磨き専門店によりまちまちなのでここでは一緒のものと考えます。

 

車磨き研究所では水溶性コンパウンド以外使用していないため水溶性コンパウンドに限定して説明いたします。

 

使用するコンパウンドにより磨きの工程や仕上りに大きな違いがでます

1)粉砕方コンパウンド

はじめは細目程度(いろいろ種類はあります)の粒子径ですがポリッシングをしていくと粒子が粉砕していく為に一回のポリッシングで荒研ぎから仕上げまでができる理屈ですが、現実には粉砕していく際に同じ粒子径に粉砕するわけではないので一番大きな粒子が研磨傷を残しながら作業が進んでいくので最終的にどうしてもバフ傷が残ってしまいます、これだけで作業終了とすれば当然仕上がりのレベルは低いものとなってしまいます。

車磨き研究所では使用していません

 

2)粒度置き換え方コンパウンド

細目・極細目・微粒・超微粒・超超微粒 と磨きの進行に合わせてバフとコンパウンドを変更しながら磨き上げていきます、より細かく回数をこなすことで仕上がりの艶を高めることが出来ます。

塗装の硬さや状態のより研磨剤の材料や粒子の形を選択し、バフを選択したコンパウンドにあわせたものに使い分けることでより一層仕上りを上げることができます。

車磨き研究所ではレギュラーコンパウンドで10種類、特殊用途用で10種類のコンパウンドを使用し磨く車にベストマッチングのコンパウンドを選び施工していきます

 

ガラスコーティングを施工する場合一番問題になるのは磨き残しの傷です、水溶性コンパウンドを使用しても溶媒の成分の潤滑剤に傷を隠す成分が含まれているため脱脂をすることにより傷が出てきてしまうことがあります。

これを避ける為に磨きあがると薄い皮膜が出来脱脂の際に傷が出てこないように設計されたコンパウンドが多くなってきましたが、使用するコーティング剤によっては効果がない場合もあります。

ガラスコーティング剤は一般的には高性能商品ほど分子が微細である為脱脂後には見えなかった傷がコーティング剤の塗り込み後に傷が出てくることがあります。

これはコンパウンドの仕上げで出来た皮膜の隙間よりコーティング剤の分子のほうが微細である為皮膜を通り越し、傷を埋めていたコンパウンドの下に入り込み傷を浮き出させてしまう為です。

 

車磨き研究所の使用するコンパウンドはこのような事態を防ぐため、できる限り純粋な磨きだけで傷を取りきることができ膜を作らないコンパウンドを使用しています

 

コンパウンドが作る膜は多くの商品は樹脂により製膜されますので、いくら上に載せるガラスコーティングが耐久性の強いものでも下の膜が有機物ですから下から劣化剥離を起こしてしまう可能性があります。

 

一部商品の中にはガラス膜を形成するタイプもありますが、完全な無機膜ではない為樹脂膜のものと比べれば明らかに耐久性はありますが劣化剥離の可能性は完全には否定できません。

 

このように市販のコンパウンドでは内容成分も完全に把握することも難しい上、本来の目的である傷を完全に消し去ることよりも施工性を優先した商品が多い為、車磨き研究所ではあえてコストを無視してオリジナルコンパウンドにこだわっています

結果として施工性よりも仕上りを重視している為にコストと時間が掛かりお値段が少々お高くはなってしまっておりますが、コーティング剤の艶でごまかすのではなく磨きの力で塗装本来の光沢を楽しんでいただく為の施工に重きを置いております


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