reportマイスターの研究レポート

冬季の付着鉄粉をそのままにして、車を大事にしている?

居住地域(会社)の鉄道や幹線道路との距離と付近の工場の状況により鉄粉の付着はかなりの差があります。

降雪地帯では降雪時除雪のブレードにより鉄粉はかなり大量で出ますし、

チェーンによる鉄粉も相当出ます・・・

融雪用の地下水の放水も主に北陸や山陰に多いようですが、

地下水には多量の鉄分が含まれているため、

車の静電気で吸着してしまいます。

 

この状態で更には塩カル(融雪剤)などを浴びてしまえば付着してる鉄粉は一気に酸化してしまいます・・・

付着鉄粉が酸化されるとどうなるか?

酸化とはいわゆる錆になることですが、

酸化された付着鉄粉は塗装に食い込み始めます

コーティングも酸化し、

塗装を突き抜けてしまえば素材(鉄板・アルミ)を錆びさせていくこととなります・・・

 

トラックや乗用車でボディ外板が錆色になっていたり、

穴が開いているのはこれら付着鉄粉が塗装を酸化させ素材にまで到達したからの状態で、

沿岸地域の潮風が吹きこむことでも同じことが起きます・・・

降雪地帯や沿岸部のオーナー様には、

下回りなどを防錆処理される方もある程度いらっしゃいますが、

ボディには防錆処理は出来ません

 

乗用車などで鉄粉付着を放置して乗り続け洗車を繰り返せば

付着鉄粉や食い込み鉄粉を引きずりながらの洗車になりますから、

当然傷を入れていくことになります・・・

ですので、

鉄粉の付着や食い込みは定期的に処理すべきことです!

 

 

では付着鉄粉を酸化させないためには鉄粉除去にはどのような方法があるか?

1.トラップ粘土で除去

効果=しっかり粘土を掛ければ除去は可能ですが、

かなりの時間がかかるのと、

いくら粘土用スムーサーを使っても鉄粉の引きずりによる傷入れと、

摩擦によるクリア表面の艶の減退(スクラッチ傷)は必ずしますし、

低耐久のコーティング剤は一緒に除去されてしまいます。

弊社ではスポット除去以外では一切使用しません。

2.鉄粉クリーナーによる鉄粉融解除去

効果=クリーナーを吹きかけ規定時間放置してクリーナーを洗い流すだけですので、

作業時間は少なくて済みますし傷を入れるリスクは0ですが、

鉄粉の付着(食い込み)状態により複数回の施工が必要になる場合もあります

弊社では基本クリーナー使用となります。

 

鉄粉除去をクリーナーで行う場合は、

DIYで行うか?

業者に依頼するか?

の選択があります。

 

DIYで行う場合=クリーナーには酸性・中性・アルカリ性があり、

溶解する対象の付着状態により使い分ける必要がありますが、

基本的にはカーケミカルとしてはかなり刺激性強いものになりますので、

施工する環境やご自身のスキルに合わせた選択が必要となります。

既コーティング施工車両であれば、

施工店さんに影響のないクリーナーをお聞きして施工しないと、

鉄粉は除去されたけどコーティングは跡形なく消えたとか、

斑ができてしまったというリスクもあります・・・

弊社でもネット通販で鉄粉クリーナーを販売しておりますが、

施工環境が整っていて取扱説明書を順守していただける場合は、

PRO用クリーナーを使用していただいておりますが、

弊社コーティング施工車両以外では、

既存のコーティングの残存性については保証しかねます

施工環境が整っていなかったり

スキルに自信がなかったり

他店でのコーティング施工車両の場合は、

DIY専用に開発されたアエンソ ISERN(イーセン)ブレーキダストや酸化鉄を強力除去 | プロ専用カーメンテナンスグッズ「車磨き研究所オンラインショップ」をお勧めいたします!

施工店依頼する場合既コーティング施工車両の場合、

コーティングを施工された施工店で依頼されれば、

コーティングメーカーがコーティングダメージの少ないクリーナーを用意している場合もありますので、

コーティングを施工された施工店さんに相談するのが良いと思います!


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