reportマイスターの研究レポート

ペイントプロテクションフィルムorラッピングフィルム貼り込みの是非!

ペイントプロテクションフィルムは、

国内市場で販売され始めてから20年くらい経過して、

初期のものから比べると大幅に性能向上(欧米大手メーカー)しています!

が、

市場拡大に伴って中国・台湾・韓国製の低価格粗悪フィルムもかなり出回っていますので、

施工をする際には使用メーカーの確認は必ず必要です。

 

大手フィルムメーカーのフィルムは、

発売当初糊斑が気になるとか紫外線耐久性が3年程度しか無い等、

価格に比べるとお粗末な部分がありましたが、

現在はかなり改善され、

糊斑は施工者の技術が高ければ殆どでなくなりましたし、

紫外線耐久性も10年位持つものとなり、

殆どのメーカーで表面に傷復元性を持たせたものになりました!

本来の目的である飛び石防御性フィルム自体の厚さは100μ前後(特殊なものは300~500μくらいのものもあります)と変化していませんので、

大きな進化はしていませんけれど、

通常の飛び石レベルで有れば塗装到達は防げますが、

小豆台くらいの大きなものとなると厳しいかもしれません・・・

 

施工の是非は施工店によって考え方は違いますが、

弊社では、

塗装の飛び石防御を目的としたフロントフルキットやフルキットは、

再塗装時の費用より安い場合に有用と考えますので、

一般的国産車や輸入車でも低価格車であれば、

飛び石を受けても再塗装の方が安い場合は必要無いと思います・・・

例えばフェラーリのような数千万円級の高級車や、

特殊な塗装がされている車ですと、

バンパーだけで50~200万円くらいの再塗装代がかかる可能性がありますから、

明らかにペイントプロテクションフィルムを貼る方が安上がりです!

ペイントプロテクションフィルムのデメリットは、

雨染み(イオンデポジット)が塗装よりも出来易く

出来てしまった雨染み(イオンデポジット)を除去することも困難です・・・

ですので、

車庫保管車以外では管理が非常に難しく手間も必要となります。

メーカーから専用のケミカルも販売されてはおりますが、

価格も高価の割には効果はさほど高いとも言えません・・・

 

飛び石防御以外の目的としては、

ヘッドライトカバーの劣化防止や、

ドアカップの傷入れ防止や、

ドアステップの靴蹴り傷防止や、

ドア開閉時のドアエッジの塗装欠け防止や、トランクへの荷物の出し入れ時の傷入れ防止や、

ピアノブラックのピラーへの傷入れ防止等となります!

ドイツ車で良くあるトラブルに、

ウインドウメッキモールの白錆くすみがりあり、

その予防のために施工を望まれる場合がありますけれど、

これは結構微妙で、

新車時既に目に見えない白錆が出来てしまっていると、

ペイントプロテクションフィルムを貼っても内部で白錆が進行してしまう症例もありますから、

弊社ではメッキモールにはラッピングフィルムをお勧めしています。

 

フロントガラスにも専用のペイントプロテクションフィルムがありますが、

これも結構微妙で、

飛び石でのフロントガラス破損

車対車・全損担保共に保険適応され等級ダウンも1等級で事故割り増しも付かない場合もありますから、

飛び石されたら保険で直すの方が得な場合もありますし、

ウインドウプロテクションフィルムは、

摩擦で微細傷が入りやすく視界不良になるため為、

雨天使用車である程度ワイパーを使用する場合は、

1~2年ごとの張替えが必要になりますから、

雨天未使用・低走行距離・車庫保管の、

条件がそろわない場合はお勧めは致しません・・・

 

 

ラッピングフィルムの施工は、

基本弊社ではお受けいたしておりません・・・

デカールやライン等で使用するのは否定はしませんが、

メーカーやカラーがあまりに多く、弊社のようなラッピング専門店でない施工店では、

ロール買いしても在庫がはける可能性が無い為、

弊社提携業者への依頼となります。

フルラッピングに関しては、

単色であればお受けいたしておりますが、

お勧めはしておりません。

 

と言うのは、

殆どの場合ラッピングフィルムの素材は塩ビ系ですので、

紫外線耐久性は3年程度と短命ですし、

高圧スプレーを強くかけると破ける恐れもありますし、

殆どの場合貼り込み最終処理はカッターカットとなりますが、

ペイントプロテクションフィルムと違い複層構造ではない為、

熟練者でも必ずカッター傷は塗装に入ります・・・

どうしても色替えをしたいとかであれば、

全塗装するか希望色の車を探される方が良いと考えますので、

フルラッピングはよく考えてから施工を決めてください。

 

 

高価な施工ですから、

費用対効果を検討されて施工をご検討ください!

注)ペイントプロテクションフィルムの施工車両下取り(買取)時に、

ディーラー(買取店)によって+査定になる場合と、

全て剥離することを前提に‐査定なる場合がありますので、

ご注意ください。

ラッピングフィルムはほぼ100%‐査定となります・・・


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