reportマイスターの研究レポート

DIYでのガラスコーティング

量販店で販売されているガラスコーティング剤はたしかにDIYで施工が可能だと思います、ただ問題なのはどこまでのクオリティーを求めるかです。

 

最大の問題はDIYで施工される場合は下処理をして施工することがほとんどの方は無理ということです。

ガラスコーティングの施工はポリマーとは違いコーティング剤の性能の良し悪しよりも下地で決まります

ポリマーコーティングの場合は傷を隠す効果があるために下処理をしなくてもある程度の仕上がりにはなりますが、WAXをかけたのとさほどの差は見られないと思います。

 

逆に下手な下地の処理を行ってしまうと返って傷だらけにしてしまい、曇りやくすみの原因を作ることになり最悪の場合、下地のリペアを専門店に依頼しても修復不能で再塗装と言うこともありえます。

なぜこのようなことになる可能性が大きいかと言いますと、

1.磨きの技術的な問題

2.使用器具の性能レベル(ポリッシャーからクロスなど)

3.コンパウンド等の薬剤の性能

4.作業環境

5.基礎知識や経験値の不足

この5点が問題になってきます。

 

ガラスコーティングの場合脱脂という工程が必要になってきます、なかには脱脂不要と言う商品があるかもしれませんがこの場合コーティング剤にバインダー剤が含まれている可能性が強いので経年劣化により曇りの原因や剥離の可能性が高くなります。

脱脂をするということは隠れている傷もさらけ出してしまいます、その状態でガラスコーティングを施工するとガラスコーティングには傷を隠す機能はないばかりか逆に下地の状態をありのままに見せてしまう為ガラスコーティングを施工する前よりも傷が目立ってしまう仕上がりになる可能性があります。

 

またDIYで施工可能なガラスコーティング剤の多くは施工性や価格を優先されているものがほとんどですから、膜強度や透明率等を比較してもプロ用の商品とは比較にならないと思われます、これは短時間で施工する簡易施工店でも同じことが言えると思います。

 

結論としては仕上がりやリスクを考えるとDIYでのガラスコーティングはお勧めできないと言うことです。

楽しみとして愛車の手入れをされることは否定できませんがそれなりのリスクも伴うので専門店にご相談されながら施工することをお勧めします。


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