reportマイスターの研究レポート

車内光触媒はなぜ必要なのか?

車内に光触媒を施工するとどんな効果があるのか、割とわかりにくいと思います。

 

新車の場合

1)匂いの付着を防ぐ。

2)汚れの付着を防ぐ。

3)エアコンからの異臭の発生を防ぐ。

4)蚤・ダニの発生を防ぐ。

5)ウイルスの繁殖を防ぐ。

6)塗料や接着剤から揮発する有害揮発性物質を分解し安全な車内環境にする。

以上のような効果が期待できます。

 

使用過程車の場合

1)しみこんだ匂いを分解し新たなにおいの付着を防ぐ。

2)新たな汚れの付着を防ぐ。

3)エアコンからの異臭をなくし発生を防ぐ。

4)蚤・ダニを死滅させ繁殖を防ぐ。

5)ウイルスを死滅させ繁殖を防ぐ。

6)塗料や接着剤から揮発する有害揮発性物質を分解し安全な車内環境にする。

以上なような効果が期待できます。

 

各項目ごとに詳しくご説明します。

1)光触媒はあくまで表面反応ですのでシートなどでしみこんだ匂いを奥まで分解するのではなく、染み出してくる匂いがコーティング層を通過するときに分解をしますので既存である臭いを分解する為には数週間かかります。

空気中に拡散している臭いはコーティング層に付着すると分解されますのでなるべく空気を循環する必要があります。

2)機能層の光触媒は汚れを分解することは出来ますが、コーティングする際には2層コートでコーティングをします。

基材たとえばシートであれば革であれ布であれ有機物でできている為分解能力を持つ光触媒を直接基材にコーティングすれば、付着している汚れも新たな汚れも分解することは出来ますが基材のシートも分解してしまいますので、まず基材には分解能力のない保護膜をコーティングしなければなりません。

つまり既存のシートに汚れがある場合それはコーティングする前に清掃をして落としてからコーティングをしないといつまでたっても既存である汚れは取れません。

もしその状態で汚れが取れていくとしたら基材も一緒に破壊されています、光触媒は有機物で構成されているものであれば分解するものとしないものの選別は出来ません。

3)エアコンからの異臭の主な原因は代表的なものは2つです。

1つはカビですがこれも2)で書いた理由により2コートですと既存のカビを死滅させることは出来ませんが拡散することは止められます、しかし光触媒の機能は紫外線または可視光の強さに分解力が比例する為に吹き出し口の奥では非常に活性力が低くなる為、基材破壊の心配はほとんどないため機能層のみのコーティングでもあまり問題はありませんが、先にも書いたように光が弱い為光触媒だけの機能では弱いのでこのようなところは金属イオンを含んだ光触媒を使用しないとほとんど効果は期待できません。1コートで金属イオンを含んだ光触媒をコーティングした場合は既存のカビも死滅させることが出来ます。

注)金属イオンを含んだ光触媒は暗所効果を持っています。又金属イオンはカビやウイルスのように単細胞の核を破壊し死滅させることが出来ます。金属イオンは基材を破壊することはありません

2つ目はタバコのヤニですが理屈はカビのときとほぼ同じです。

1番いいのはブロアーやエバポレーターもばらしてコーティングをすればよりいっそう効果は期待できます。

4)蚤・ダニを直接殺すことは出来ませんが餌となるものを分解していくので繁殖が出来なくなり徐々に減少し死滅していきます。

5)ウイルスに関しては地球上に存在するほとんどのものに対して効果があります、24時間で滅菌率は99.9パーセントと言う公的機関のデーター(ラボでのシャーレー試験)もあります。

下の写真がその写真です。

MRSA培養状態 光触媒処理(MRSA)24時間後の滅菌状態

6)車の中は有機揮発性物質に関しては安全な環境とはあまりいえません

最近の車は確かに塗料や接着剤等安全なものに切り替えては着ていますが0と言うわけではありません、密閉された空間ですので長時間乗車していると過敏症やアレルギー・アトピーの方ですと影響がないとは言い切れません

又車内だけの問題ではなく車外から流入してくる空気は排気ガス等の外の汚い空気も入ってきてしまいます、いくらフィルターが付いていてもこれらミクロの単位の粒子を完全にろ過することは出来ませんので車が走行していればある程度の汚染空気を吸い込むことになります

板金修理後の車は特に新車とは違う塗料を使用しているため車内の有機揮発性物質による汚染は深刻です。まだ因果関係は科学的に証明できていないそうですが板金塗装後の塗料から発散された有機揮発性物質によるショック死と思われる症例も1年に何件か疑われているそうです。

実は私の子供も有機揮発性物質過敏症でして板金塗装後の現況復帰項目として保険会社さんに認めていただき車内を光触媒施工をしました。

このような危険から光触媒は守る効果が期待できます、ほかの薬品等では比較的分解が難しいとされる疎水性有機揮発性物質にも有効です。

 

このように光触媒は車内を快適に安全な環境に保つ大変優れたコーティングです、いきなり施工はまだ信用できないとお思いの方はカー用品の量販店に数百円でTOTOさんの光触媒のカーグッツが販売されていますので試されてみてはいかがでしょうか。

 

ご依頼をされるときの注意点をお教えします。

光触媒のウソ・ホントにも書きましたので補足程度にいたします。

1)1番大事なのは施工者にきちんとした光触媒の知識があるか。

2)施工場所によりコーティングの仕方やコーティング剤を変えて施工するのか。

3)経年車であれば既存の汚れをきちんと掃除して施工するのか。

4)1ヶ月たっても効果が感じることが出来なかった場合の対処の仕方はどうなのか。

この5つは必ず確認をしていただいてご依頼されることをお勧めします。

 


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