reportマイスターの研究レポート

光触媒のウソ・ホント?

光触媒まだ聞きなれない方も多いかと思います、数年前からパナホームで外壁やガラスに採用されだいぶ知名度も上がってきました。

 

正しい商品を選びきちんとした施工をすれば非常に効果のあるものです。

私も光触媒にかかわり今年で5年目となりましたが正直判りずらいあいまいな業界です。

 

何がわかりずらいかというと普通上場企業が出している商品なら間違いはないと思うところですが、光触媒に関してはだからいい商品とは限らないことが多いのです、さすがに価格は統制され販路もきちんとしていますので詐欺まがいの業者が横行していることはありませんが、反面性能的には可もなく不可もなくという商品が多いのも事実です。

 

怖いのは中小企業のベンチャー会社です、ひどいものになると本来光触媒は環境浄化を目的に開発されたものにもかかわらず逆に人体に悪影響や環境負荷を与えてしまうような商品を製造されていたりすることもあります。

効果がないくらいならまだましなほうと言うこともあります。

 

しかし性能がずば抜けた商品やある効果に特化した商品などはこのような中小企業のものがほとんどです、このように正逆が混在していますのでプロでもなかなか見分けを付けるのは難しい商品です。

ただし2006年より光触媒工業会が発足し入会には非常に高いハードルが設けられた為にほとんどの問題のあったメーカーはふるいに掛けられましたので、現在光触媒工業会に加盟されているメーカーであればほぼ間違いはないと思います、又効果検証についてもJ I Sかが進みましたので商品に関してもだいぶ性能的には安定をしてきました。

 

しかし問題は大きく分けて2つあります。

1.中小企業のため大手のような販路が確立していない為に価格統制が取れていない。

2.資金的にきついので来る者拒まずで販売指導や施工指導・商品説明もろくにせずに一見で売ってしまう。

 

これらがなぜ問題なのかをご説明します。

1.1次代理店の仕入れ価格から2次店の仕入れ価格が10倍以上ということは珍しくはありません、こうなるとただのボッタクリ商品です、施工価格が以上に高いのこのためです。

いくら適正価格で施工しようとしてもこうなると規定膜厚を確保して施工などすれば大赤字を出すだけですから形だけのコーティングとなり効果がないといわれてしまうことがおきます。

2.売れればいいという考え方ですから面倒な販売指導や施工指導・商品説明などはほとんど行われずに施工店に販売されますので、エンドのお客様にでたらめな説明をしでたらめな施工をしてしまうようになります。

 

1も2もそうですが効果がないだけならまだしもコーティングをした基材を傷めてしまったりひどい場合は健康被害すら起こす可能性があります。

 

なぜ基材をいためてしまうことがあるのか?

1.光触媒は基本的に酸化チタンの酸化分解力で紫外線を触媒とし有機物を分解することでセルフクリーニング能力を発揮しますが、この光触媒を直接有機物で出来た基材にコーティングをすればコーティングの上に付いた汚れだけでなく下の基材も分解してしまいます。

車磨き研究所に月に何本か光触媒の施工業者さんからお問い合わせを頂きますが驚くことに約半分の方がこのことをご存知ありません、正直恐ろしいことです。

現在のメーカーをお聞きするとほぼ100パーセント光触媒工業会の登録メーカーではありません。

2.通常の光触媒は基材に対しての主な密着原理はスパイク効果といわれるものですが、接着力はないために比較的密着生は弱いものですので摩擦剥離等が起こりやすいデメリットが在ります。

これを解消する為に有機バインダーの有害な強い薬品を混入させている商品があります、コーティング後に化学変化を起こし強酸性や強アルカリ性に変質をし基材をいためてしまうこともありますし、最悪な場合有毒な無機性のガスを出すこともあります、光触媒は大気浄化も出来ますが無機性のガスには無力です

 

車業界に出回っているコーティング剤のほとんどの商品は大手のものではなく中小ベンチャーのものです、私の知り合いの車業界の方も数多く光触媒を手がけておりますが9割の方は自分の使用している商品の本当のメーカー名も知らず、当然メーカーの人間にはあったこともないのでまともな商品説明も受けておらずましてや施工指導に関してはほとんど皆無の状態です。

 

中にはきちんと販売をされている方も沢山いらっしゃいますが、一般のお客様が見分けることは難しいと思います。

ではどうしたら間違いのない業者選びが出来るのか私なりの基準をお教えします。

1.コーティング剤のメーカーがはっきりしていて光触媒工業会加盟であること。

2.メーカーの正規販売店もしくは施工店に登録されていること。

3.技術認定を受けている証明書等があること。

4.価格が適正であること。(車内の場合2~5万円が目安となります)

5.VOCテスターやホルムアルデヒドテスターなどして効果検証が可能な機器を設備いること

6.一番大事なのが現在の状況を危険な状況のように怖がらせたり、オーバーな効果を言ったりしない何が出来て何が出来ないのかをはっきり説明してくれること。

以上すべてのことがクリアーで着れば間違いないと思います。

 

本当であれば人体に影響のない安全な商品ですし環境負荷もなく、身近な環境を非常にクリーンな状態にしてくれる商品で価格も手ごろなものですのでぜひお近くの優良業者を探していただいてお試しください。


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