reportマイスターの研究レポート

コロナ禍の中、車内の抗菌・除菌を検討している方増えていますが、どの様な効果あるの?

大半の方は、車内の環境に関しては、

臭いや目に見える汚れは気になされても、

車内の清浄な環境までは求めたり気になされている方は極少数です・・・

しかし、

現実には車内環境は狭い空間に密閉されていますからかなり不潔な環境と言えます。

 

エアコンに関しても、

家庭のエアコンは機械内部が汚れたり雑菌繁殖がしても比較的簡単に清掃可能ですが、

車の場合はエアダクトやエバポレーターなどがほぼ暗所となるため、

一度臭いが付着したり雑菌繁殖をしてしまいますと清掃はかなり困難となります・・・

また車内での飲食も頻繁に行う方も多いですから、

食べ飲みこぼしの放置などによるダニ・蚤の増殖も懸念されますし、

ペットなどを同乗されている場合には、

相当車内環境は劣悪と言えます。

 

特にこのコロナの感染蔓延により、

走行中の外気の取り込みによるコロナウイルスの侵入を恐れての、

空調の内気循環での使用を安全と考え実行されている方が目立ちますが、

これ全くの逆の行動です。

着衣や持ち物にもしウイルスが付着していれば、

内気循環によりズーット車内でウイルスが循環し続けますが、

外気導入にしていれば常に新鮮な空気に入れ替わりますから、

車内にウイルス等は留まり難くなります

 

では、

この様な車内環境を安全・安心な環境にするためには、

抗菌・除菌・脱臭等のクリーニングや消毒的な措置を講じることが望ましいですが、

方法は幾通りも存在します。

  1. 掃除機で拭き掃除で小まめに清掃をする。
  2. オゾン発生器でオゾン消毒・消臭を行う。
  3. アルコールや次亜塩素酸などで消毒・除菌を行う。
  4. リンサーなどを使い高温消毒しながら洗剤で洗う。
  5. 光触媒系のコーティングで抗菌・除菌する。

1~5に移行するに従い、

施工価格は高額になっていきます・・・

ではその効果どうでしょう?

 

1~3は単なる対処療法ですから、

現状の清浄化は1~3に従い高効果にはなりますが、

どれも一時的衛生環境を作り出すだけで持続性は0です・・・

つまり行った直後だけの効果です。

 

2のオゾン瞬間効果は非常に高いですが、

オゾンの酸化力による室内物質の劣化は必然ですし、

成分残留した状態での、

ぜん息の発作や呼吸困難・発癌率の増加等は厚生労働省でも注意喚起がなされています。

 

3のアルコール類での消毒も安全なエタノールアルコールを、

アルコール度数50度以上75度以内であれば有効な消毒効果はありますが、

市販の製品化されたアルコール消毒液のほどほとんどは、

純度〇〇%除菌率〇〇%等と謳っておりますが、

純度〇〇%はアルコール度数とは全く別の表記ですので、

製品自体のアルコール度数で、

50度以上を確保できている市販アルコール消毒剤は殆どありませんし、

除菌率〇〇%も何に対しての除菌能力なのかは曖昧ですし、

基本社内LABOでの効果検証でしかありませんから、

甚だ効果は特にコロナウイルスに関しては当てにはなりません・・・

同じく3の次亜塩素酸は、

濃度確保されているものであれば確かに高い除菌力は持ちますが、

オゾンと同じで健康二次被害の危険性はやはり厚生労働省より注意喚起がなされています。

効果に関してもアルコールと同じで、

コロナウイルスに関しての公的データーはありません・・・

 

4に関してはリンサー自体の高温熱水によるクリーニングで、

ほとんどの菌・ウイルス・バクテリアは死滅させることが出来ますが、

併用される洗剤がどのようなものが使用されるかにより、

洗剤成分の残留による二次健康被害の可能性は懸念されますし、

狭所部等への対応は出来ませんので、

蒸気スチームなどの併用が望ましいですが、

工価格は高額になりがちです・・・

効果持続性も1~3に比べれば多少の持続性はあるものの、

1~2週間が限界でしょう。

 

5の光触媒系のコーティングですが、

これは現在大別しても、

  1. タングステン型
  2. 銅イオン等金属イオン系
  3. 二酸化チタン系

となり各々、

紫外線反応型・可視光反応型暗所機能付き等、

活動環境特性も様々です。

一般的には1&2は吸着型と言われ、

コーティング直後の除菌・抗菌能力は即応性が高いですが、

吸着飽和してしまうと効果低下は急速に起こり、

最終的には効果0となります・・・

3の二酸化チタンは酸化還元分解型ですので、

酸化チタン結晶のコーティングが残存している限り分解はほぼ永久に持続可能です!

但し、

即効効果性は低く

時間経過とともに抗菌・除菌環境を作り出していきます。

 

弊社が使用する光触媒は、

3の二酸化チタン可視光反応型銀イオン添加タイプですが、

このコロナ禍に便乗して、

聞いたこともないメーカーや商品が大量に市場に出ていますが、

恐らく健康二次被害の危険性は低いでしょうが、

問題はその酸化分解能力自体がどこまで担保され、

車内・室内での使用では可視光反応バンド帯がどこにあるのかにより、

下手をすると能力的には数十倍の分解能力に開きがあるでしょう・・・

殆どの新規参入光触媒では、

この酸化分解力の数値データーや可視光反応バンド帯を公開していませんし、

今回のようなコロナ禍対策での効果提示では、

菌・ウイルス・バクテリア等へのJIS規格試験での抗菌検証データーが裏付けとなるものですが、

ほとんどの商品でデーター検証はなされていません

 

又販売商路においても、メーカー→商社→施工店の経路において、

商品知識や施工方法・基準などは指導されていないため、

殆どの施工店さんは裏付けのないトークをしたり施工方法を行っていますので、

実際に効果がある光触媒コーティングがなされている施工店さんは極一部です・・・

まだ販売商路が昔からねずみ講式のメーカーさんが多いため、

原材料価格もかなりの開きがあり、

光触媒に関しましては高価格=高品質=高効果と言う図式判断は出来ません

 

弊社は20年以上にわたり、

建築光触媒で大手ハウスメーカーさんと施工契約を結び施工実績を積み上げて来ておりますし、

使用する光触媒も、

佐賀県窯業技術センター&産業総合研究所の共同特許にて製造・指導許諾を持つメーカーさんの、

1次代理店としてのヒストリーを持ちますし、

車用光触媒ではボディ用車内用共に、

メーカーOEMにより独自の光触媒溶液を独占製造販売してきております実績が、

10年以上ございます!

当然このコロナ禍便乗で新規参入されてきている施工店さんとは、

商品知識・施工技術・データーのレベルは高いと自負しております。

 

 

上記して来ましたように、

車内環境の除菌・抗菌・消毒いくつもの選択肢があり効果・安全性・価格共かなり開きがありますが、

最終的にはご自身がきちんとした選択眼をお持ちになり、

求められる効果・安全性・費用とのバランスを考慮して是非判断を行ってください!

現実には現在かなり悪質メーカーや施工店が横行していますのでご注意ください。

残念ながら、

高級インポーターやディーラー採用されてるものの多くもかなり怪しい商品が存在します・・・

 

ですので、施工依頼をされる際には、

化学的根拠に基づき安全性・効果を公的データーと共に説明してもらう事は最低限の事で、

ここがきちんと出来得ないようであれば、

いくら価格が安かろうが、

高かろうが、

信用は出来ませんね・・・


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