京都市内のご新規のお客様ですが、
当初ボンネットの飛び石痕補修部分のスポット磨きor1パネル磨きでのご相談でご来店いただきましたけれど、
いざ実写を拝見してみると、
オーナー様が気になされているボンネットの問題よりも、
ボディ全体に及ぶ問題の方が私には気になり、
再塗装も部分的になされていますが、
肌感・色ともに既存パネルとちぐはぐになっており部分的磨きではなく全体施工が必要と判断いたしました。
オーナー様も全体のクリアの曇りや傷は気になられていたとのことで、
全体施工でのご依頼変更となりました!
新車より現在まで1オーナーで大事にされてきていたそうですが、
駐車場は露天のため、
新車時よりボディカバーをかけていたそうですけれど、
このボディカバーが逆にあだとなってしまっていたようです・・・
いくらカバー内部がフェルトであったり専用カバーであっても、
風が吹けばバタバタあおられますし、
その際には内部に埃も侵入しますし、
一人での掛け外しではフェルトに埃を付着してしまいますから、
それを20年間位繰り返せば、
傷も入りますし擦れでクリアにスクラッチが入りまくり、
マッド塗装のように艶を失っていってしまいます。
本来ボディカバーは車庫内で埃が積もらないために使うもので、
露天での雨や不純物付着を防ぐためのものではありません・・・
駐車路面の状態によっては、
カバー内部結露を引き起こす可能性もあり、
露天でのボディカバーの使用は私としては推奨はできません。
車庫の建設が無理な場合、
推奨されるのは、
大きめのカーポート(できれば平屋根)に風の吹きこむ方向をサイドパネルで覆ってしまうのが有効です!
多少の吹込みはあっても、
水染みなどによるリスクはかなり低減されます。
この時代の280ps自主規制ディチューンされてしまっていますが、
WRCでは大活躍したミツビシの名機と言えるエンジンです!
駆動方式も4WDで、当時のスポーツカーとしては、
ダートからターマック・スノーまでを安定したハンドリングで走行できる、
世界でも数少ない高性能車と言えるお車です。
実際ある自動車専門誌で、富士スピードウェイにて、
フェラーリの348スペチアーレ(レーシングモデル)とガチンコ勝負し、
短周回では勝利しています!
しかし周回を重ねるごとにブレーキがフェードしてしまい5周以上では負けてしまいました・・・
この当時の国産装着ブレンボは、
フェラーリのような専用設計ではなく、
汎用品流用ですからこれは車体価格上いかしかたありませんねー
その分フェラーリのようにすぐに壊れることはありませんから!
ボディカバーに覆われ、
乗ることも少ないそうですが、
❝鉄粉クリーニング❞を行ってみると積年の鉄粉付着は見られます・・・
結局はこのようにボディに鉄粉が付着した状態で、
ボディカバーの掛け外しを行えば、
付着鉄粉引きずりますから線傷が入ります。
基本的には、
1年に一度鉄粉除去は必用です!
判っていながら行わない方・・・
鉄粉付着に無頓着な方・・・
これでは車を大にされているとは言えませんねー
洗車をするたび傷を増やしますし、
施工されているコーティング&塗装も酸化され寿命を縮めています・・・
ボンネットは再塗装を最近されているとの事でしたが、
塗装自体は左程ひどくはありませんが、仕上げの、
磨きの酷さは正直目も当てられません・・・
線傷も相当ですが、
深いシングルポリッシャー傷全面に入っています。
やはり塗装屋さんの磨きは下手・・・
急遽の全体施工変更ですのでご予算も限られていますから、
02or03磨きコースでは迷いましたが、
現状の状態からしてある程度の改善をするためには、
❝03スタンダード磨きコース❞が必要ですので、ご了承を頂きました!
側面の未修理部分も洗車や、
ボディシートの掛け外しによる、
線傷も凄いですが、
シートのバタつきによると思われる、
シートとの擦れによるクリアボケは、
マッド塗装の様になってしまっています・・・
オーナー様にお聞きたところ、通常はご自身で半練WAX使用しているそうですが、
恐らくはコンパウンド入りですから、
それもこうなってしまった大きな一因でしょう。
同じWAX管理でも、
カルナバ蝋WAXのスイスWAXかザイモール使用していればここまでには至らなかったでしょう!
本来ならばと言うか完全な状態にリセットするには、
04磨きコースの#1.500のペーパー掛けが必要です。
オリジナル塗装部分の殆どが、
90~80μ台ですので、
03スタンダード磨きコースでも、
かなり神経を使います・・・
特にエッジ部分のすり減り量は多いでしょうから、
バフが強く当たり過ぎないように慎重に磨きました。
傷の本数的には1/1000くらいにはなっていますが、
ファーストポリッシュでクリアボケしている表面を削り落とすと次々と傷が露出してきてしまい、
深い傷はある程度残っていますし、
クリアボケもかなりの深度迄到達している部分があり、
光の波長により、
見える時と見えない時がありますがボケが残ってしまった部分もあります・・・
残念ながら改善率は75%くらいかな?
まだ塗装が新しい分、
ボンネットの改善率は90%くらいには達しましたが、
手洗洗車で入れたと思われる深い線傷は、
多少は残ってしまいました・・・
多くの一般ユーザーの方は、
手洗洗車の方が傷が入らないと思われがちですが、
実際にはある程度硬度のあるちゃんとしたコーティングを施工してあれば、
洗車機洗車の方が傷のリスクは低いのです!
塗装屋さんがいれてしまっていたシングルポリッシャー傷は完全に除去出来ています!
MITUBISHI ミツビシ ランサー GSRエボリューションⅣ
(GF-CP9A)
磨き&ガラスコーティング施工終了
1オーナで今までご本人なりに大事になされて来ておいでですので、
塗装状態のトラブル以外は非常に程度良く保たれています!
コロナ禍以降、
クラッシックやネオクラッシックの特にハイスペックモデルの市場価格は高騰していますので、
このお車も恐らくは現在新車格より高値で取引されるでしょう。
しかしオーナー様は趣味で維持されていますから、
そんな市場とは関係なくまだまだ長く乗り続けたいみたいです。
私からすると、こののような方が本当の車好きだと思います!
先にも触れたように急遽の予算取りですから、
出来る限り低予算で効果を最大限発揮できるコーティング選択が必要なため、
レジントップコートせずに済む、❝G’ZOXリアルガラスコートクラスH❞といたしました!
但しこのコーティングは、
トップコートの機能層のセルフメンテナンスが前提となりますから、
ご自身で車を面倒見ることが苦にならない方でないとダメです。
そのハードルが問題無ければ、
常に最高の疎水・滑水性能を維持できますので、
今では弊社の1.2を争う人気コーティングとなっています!
突然の施行内容変更を御勇断頂き、ありがとうございました。
人生初のガラスコーティング施工との事でしたが、今までのWAX管理に比べ劇的に洗車は楽になると思いますし、傷や艶ボケも防げると思います。
問題は、今後ボディシートをどうするか?ですが、私的にはボディシートは掛けず、週一の洗車機洗車を行っていれば、水染みも殆ど出来ないと思います。
既に1オーナーは貴重となっていますので、維持も大変でしょうが出来る限り長くお乗りになられて、楽しまれることを願っております。
会員クラス | ご新規非会員 |
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車輌クラス | クラスS |
コーティング | |
物販 | G!ZOXリアルガラスコートクラスH専用メンテナンスBOX |
施工料金 | 160.362円税込み(淡色車割引磨き―5%・ソリッド塗装割り増し磨き+10%・代車使用無し割引-5% 適応・物販込み) |