正会員様ですが、
フロント周りとフロントガラスに飛び石を受けられ、
補修のためにご入庫頂きました!
ソニー損保で車両保険にはご加入いただいておりますので、
保険使用でのご入庫ですが、
今までソニー損保の事故対応は大変スピーディー且つ細かい事も言われず、
円満解決でしたので、
今回もそのつもりでいたところ、
のっけから今までと対応が違ってきています・・・
今までは事故車両入庫しても、
車対車事故で無い限りは損害査定のアジャスターが立ち会うことは無く、
写真判定と修理見積もりの提示でことが運んできていましたが、
今回はアジャスター立会いがありました。
しかし、依頼された査定会社のアジャスターは、
以前損保のアジャスターとして弊社とも懇意にされていた方でしたので安心していると、
一向に着手許可の連絡が入りません・・・
こちらから連絡をしてみると、
ソニー損保の損害査定センターで話が棚上げされてしまっていて、
「現段階ではフロントガラスの交換しか認めず、
ボディの飛び石に関しては各パネル1事故扱いなら認めます・・・」
と、
訳の判らない事を言ってきます・・・
今回の保険加入条件は免責10万円・・・
確かに輸入車で車体簿価1.000万円近い車であれば、
ちょっとした修理でも直に数十万円は掛かりますから、
実際私自身もそのような車では10万円の免責をつけていたこともありますけれど、
このお車の簿価100万円以下ですから、
そうなると殆んど車両保険の意味は無くなり、
有効性があるのは全損事故くらいの話になってしまいます。
ですが実際の事故では、
全損事故の確率は1割もありませんから、
事故保険使用は部分修理が殆んどですので、
免責10万円払って保険料値上がりしてとなると、
逆に保険使用したほうが足が出る・・・
となってしまいます。
実際今回の飛び石事故では、フロントガラス以外にも、
ボンネット・フロントバンパー・左フロントドアに飛び石を受けていますが、
ちょくちょくいらして頂いているオーナー様ですので、
今回の飛び石痕は以前は無かった事は私も現認しています!
が、ソニー損保の問題とする論点はそれ以外にも多くの過去の飛び石痕があり、
今回受けた飛び石とそれ以外との判別が出来ないから、
1事故扱いにならないという理屈です・・・
しかしこの様な理屈は過去弊社で扱ってきた飛び石に関して、
大手損保・共済系・ダイレクト系共に1回も問題にされたことはありません!
これは、他社アジャスターに聞くところ、
さらの新車で無い限り過去の飛び石があるのは当然だし、
申請されている新しい飛び石痕が実際過去のものではないのか?
ほんとに今回のものなのか?
本当に1回の飛び石で複数の石が同時に飛び石痕を作ったのか?
ということは、
完全な証明はオーナーにも保険会社にもしようが無く、
ある意味グレーな部分は支払うということが今までの慣例となっているといいます!
そんなこんなで弊社・オーナー様とソニー損保で揉めに揉め、
結局最終結論が出るまで1ヵ月半を要しました・・・
これだけ時間を要して出たソニー損保の結論は、
「フロントガラス以外は1事故としては認めません!」
でした。
現状のソニー損保の対応の悪さの理由の根本は何か?
を、他社複数に聞いてみたところ、
契約数の確保のため低価格化をしすぎ、
不良顧客数が増大した事で事故案件が増えて、
保険収入<保険支払い
つまり、
収支が極端に悪化しているため、
会社上部の指示で支払いを極力絞るような業務指示が出ていると思う・・・
との事でした。
払わないという決定がなされた以上は、弁護士たてて戦うか?
各パネルごとの1事故扱いで総て修理するか?
1事故のフロントガラスのみ保険使用するか?
保険使用しないで自費修理するか?
の選択肢になりますが、
今回どの選択も大損です・・・
その根本的理由は前記している免責10万円にあります。
仮に免責が0だった場合、
フロントガラスのみの保険使用でも、
保険料の1等級ダウン事故割り増しだけの損害負担となりますから、
保険料の免責10万円と0との差額を考慮しても、
確実にオーナー様負担はこの方が少なくて済みます!
結局今回のオーナー様の保険の組み立て方は、
使えない保険にただ捨て銭的に保険料を支払っていた事となります・・・
目先のお金だけで判断すると、
こうなってしまうという教訓です。
オーナー様も今回大損となりましたが、
弊社と外注先の板金塗装工場もそれ以上の大損となりました・・・
と言うのは、
板金塗装工場は着手にならない車を1ヵ月半工場内保管していますから、
通常ですと1日3.000円の保管料×1ヵ月半の損害となりますし、
弊社も古いとは言えベンツの代車をお出しいていますので、
同等代車換算なら1日12.000円、
工場代車としても1日3.000円×1ヵ月半の損害が出ていることになります。
これは確かに理屈での計算ですが、板金塗装工場もこのお車1台分のスペースが、
1ヵ月半占有される事は他の入庫車両が締め出されますし、
弊社の代車の場合は走行距離分の車両・タイヤ損耗という現実があります・・・
この様な損害についてもソニー損保に文句を言いましたが、
「それは弊社に関係ありません、そちらが預かり続けたり、
代車を出し続けたのはそちらが勝手にしていた事でしょう・・・」
確かに、私もプロですから、
これら損害金を保険で支払う事が出来ない事くらいは承知していますが、
結論を先延ばしして来ている責任上せめて謝る姿勢は必要だと思いますが、
それすら拒絶してきました・・・
今まで数え切れない保険事故扱ってきましたが、
ここまで酷い対応は初めてです・・・
現ソニー損保の保険支払いスタンスからすると、
自損・対物・対人・ロードサービスにいたっても、
恐らく理由をつけて支払いを渋りまくる事は確実でしょう。
加入してはならないNO1保険会社=ソニー損保ですね・・・
自費修理となりましたので、
ガラス交換は社外品で少しでもご負担を減らす事に!
ガラスの社外品は国産車の場合は、
かなりガラス材質に違いが出てしまうことが多いですが、
輸入車特にドイツ車の場合は殆んど変化はありません。
しいて言うならば、
メーカー刻印が入っていない事と、
ガラス上部のカラー暈しが多少違ってくる可能性があるくらいですので、
メーカー純正にさほど拘る必要はありません!
ここでやらかしてしまったのは、
弊社のデーターベースに間違いがあり既施工として、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”がなされていたと、
思い違いしてしていて、
オーナー様もそう思い込んでしまわれていました・・・
気が付いたのは、施工終了後に施工証明ステッカーを貼るのですが、
所定の位置にステッカーが貼ってない?
もしやと思い、
紙ベースの施工書類見直したらやはり施工はされていなかった・・・
オーナー様にこのことをお詫びさせて頂きましたが、
「え、やってなかったの・・・」
「やってあると思っていたから、別に良いよ!」
と言って下さって、
助かりました!
データーベースの打ち込み再確認必要と、
反省・・・
前記したように、板金塗装工場は弊社外注先ですので、
「板金塗装無しで1ヵ月半の保管は流石に保管料は頂きますよ・・・」
との事で、やむなくその旨をオーナー様にお伝えすると、
「迷惑かけてしまったから、ボンネットは自費で板金塗装はしてもらいます!」
と、仰って頂けたので、
板金塗装工場も保管料請求は引っ込めてくれました!
あー助かった。
しかし、
細かなものまで入れると数十箇所の飛び石痕あり、
多少の凹みのある箇所もあるため、
そこは板金必要ですし、
総ての飛び石痕をパテで埋めていく作業がありますから、
単純にホワイトパネル塗装するのの2倍くらいの修理代になってしまいました・・・
理由はどうであれ、それだけの修理費用かかった以上、
色合わせ・肌調整・ポリッシャー傷・物噛み等が完全でなければなりません!
正直何時もは黒の場合はそれなりのポリッシャー傷残りあるのですが、
今回はほぼ完璧です。
ただこの板金塗装工場洗車はかなり下手ですので、
塗装直後のまだ塗装が軟らかいボンネットは洗車傷は多少ありましたが、
このくらいは大目に見ましょう!
弊社では板金と塗装上がりのパネルは、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”と決まっています!
これは、
板金塗装屋さんの磨きは弊社の磨きと根本的に違うので、
既存パネルとの肌感の合わせが微妙に甘いため、
それをさらに調整をかけるためです。
傷だけの対応でしたら、
01スタンダード・ソフト磨きコースで十分ですが、
磨き屋である以上そのレベルで妥協は出来ないですので!
そう言えば、過去に横浜のとあるコーティング屋さんから、
オーナー様のクレーム対応の仕方でのご相談を受けたことがりましたが、
その時のボディ色がこの車と同じファントムブラックパールでしたけれど、
このコーティング屋さん横浜では老舗になられますが、
どういう知識・観察眼かを疑ってしまいますけれど、
この塗装ソリッドブラックと思われていました・・・
確かに磨きにくい塗装ではありますが、
塗装種類すら間違っているようではプロとは言えませんね。
その後、そのオーナー様は施工店さんが弊社に相談していることを知り、弊社に連絡をされてきた際に、
塗装種類すら間違えていることをお聞きして、
そのお店のHPを見てみると、
写真入りでソリッドブラックと書かれていますし、
写真でもパールの存在が判るのに、
これではオーナー様もどう説明を受けても全く信用できる訳もなくその後も購入されたディーラーまで巻き込んで騒動となったようですが、
根本的に弊社関係ないですから名前持ち出さないでほしいですね・・・
それ以外にも、
BMWで千葉の施工店さんの揉め事に引きずり込まれたことありましたが、
この時などこの施工店さんの広告を掲載した雑誌社や、
警察までから意見を聞かれ2年間ほど振り回されましたが、
自社でこのようなクレーム解決もできないならさっさと店畳むべきですし、
オーナーも火事場泥棒みたいなこと考えずに潔く諦めるべきです。
勝手な偏見ですが、
割とBMWオーナー困ったチャンが多いのは、
過去弊社においても言えるかもしれません・・・
通常は露天駐車されていますから、
トップパネルにはイオンデポジットでき始めていて、
そのうちクレーター化しそうなものが多少目に付きます・・・
本当であれば、
この程度の段階でスケールリムーバー施工しておけば、
リセット可能なのですが、
流石に自費修理で予定外の出費をなされていますから、
あえてご案内はいたしませんでした。
ここでやらずとも、
来年はメンテナンスは行ったほうが良いでしょう!
BMW ビーエムダブリュー 323i Mスポーツ(VB23)
板金塗装&ガラス交換&ガラスコーティング補修&オプション施工終了
最終的には作業終了までには2ヶ月以上を要してしまいました・・・
今月月末に車検を控えていたそうですので、
それには間に合ってよかった!
施工頂いているガラスコーティングは、
“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”でしたが、
以前のこのお車の施工以降この様な濃色車施工で不具合が出始め、
その処理に多く時間を費やす事が起きていた為、
コーティングメーカーにコーティング剤の改善をお願いしてありありましたが、
今春に改善バージョン出来て来ていましたので、
初めて濃色車に今回施工してみたところ、
全然良くなっています!
オプションメニューのレジントップコート・コクーンSTDもこのメーカーの製造品ですが、
なんとレジントップコート・コクーンSTDもこのコーティング剤に限り専用品として改善したものまで、
用意されていました。
このガラスコーティング初期硬化スピードが早いため、
どうしてもレジンの余剰分が出やすく粘り感が出やすかったですが、
それが完全に無くなり、
すっきりした仕上がりになりましたので、
今回は“レジントップコート・コクーンSTD“”は板金塗装パネルのみの施工でしたが、
意匠性的な違和感はまったく出ませんでした!
この度は、ソニー損保の対応がまさかの非誠意さでまったくの予想外の結末になってしまい、力不足で済みませんでした。
ただし、私も今回勉強になったのは、事故報告からアジャスターの車両立会いまでの重要性を認識しました。
今回立会いを弊社工場で行い私が同席していれば、保険会社にアジャスターが上げる報告書の記載方法までつめることも可能だったと反省しておりますので、これからはそこを改善していくつもりです。
又今後ソニー損保は止められ、お勤めの会社の団体契約である東京海上に変更なさる旨でしたが、免責は0、車両超過特約、無過失事故特約等の追加はなされておいたほうが無難です。
使用しなければ捨て銭になってはしまいますが、相手ありの事故でも相手方の賠償能力の無い事案増えていますので、自分は自分で守る必要がある時代ですので、何も無く使うことがなかったとしても、それはそれでラッキーだったと考え方を切り替えたほうが好いかと思います。
お盆休み、楽しんでください。
ありがとうございました。
注)現在京都店では、弊社直接施工のメニュー以外の取り扱いは致しておりませんので、このお車のようなガラス交換や板金塗装等はオーナー様手配にて作業完了後弊社お持ち込みください。
尚、他店様施工のコーティングの部分補修は、自費・保険対応にかかわらずご対応は致しておりません。
会員クラス | 正会員 |
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車輌クラス | クラスM |
コーティング | |
磨き | |
オプション |
|
外注施工 | 外注施工1=フロントガラス交換(社外品) 外注施工2=板金塗装(ボンネット) 外注施工3=部品交換(ボンネットエンブレム) |
施工料金 | 350、326円税込み(正会員オプション割引―10%・輸入車割り増し磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク1+20% 適応・外注施工費含む) |