松本市のご新規のお客様ですが、

❝レザーメンテナンス❞で御入庫頂きました！

既に１６年経過しているお車ですが、

B４の中でもレアスペックのお車だからでしょうか？

手放したり、

入れ替えにはふん切れないそうです。

私も同じ様に、

現代の新車に興味を持てず旧車を手放せずにいますから、

お気持ちは痛いほどわかります！

但し、

昨年最終型のスマートブラバス購入してみると、

以前から所有している初期型スマートに比べると、

すべての点で優れているのには驚きましたし、

新しいものでも作り方によっては運転する楽しみのあるものもある事には気づかされました！

レザークリーニング前

だいぶ傷んではいます・・・

オフホワイトに近いベージュの割には、

綺麗さが保たれていますが、

革のひび割れが生じてきてしまっておりますので、

オーナー様が期待するところまでの回復は厳しいかも？

レザークリーニング中

今回のレザークリーニングは、

❝プレミアムコース❞ですので、

まずは、

ユニタスの革の油脂汚れを分解するデグリーザーをスプレーして油脂の分解を待ちます！

白い粉状に乾燥したら、

水拭きしながら同じくユニタスのラビットクリーナーで専用スポンジとブラシを併用してクリーニングを行い再度水拭きして乾燥させて終了です。

今回使用のクリーナーより強いクリーナーもあることはありますが、

あまり強いクリーナーはどうしても漂白成分が強いですので、

このように既にレザー表面のプロテクトコーティングが剥がれていたり、

ひび割れが起きていると、

顔料が抜けシミになる可能性がありますので使えません・・・

レザークリーニング終了

既存顔料染み

残念ながら大きな意匠性改善には至りませんでした・・・

既に施行前からレザーに染みが生じておりますから、

新車時のプロテクトコーティングは存在しないため、

革の内部まで油脂が入り込んで顔料を傷めてしまっていると思われます。

今までに、

定期的に保湿クリーム等でケアされて来ていれば、

こうなることは防げていたでしょう。

通常の車用のレザーは、

フルプロテクトｏｒセミプロテクトレザーが使われ、

ソファーなどのアニリンレザーに比べ汚れや擦れに強くは作られていますが、

どのようなレザーでも生きているというか呼吸していますので、

使いぱなしではダメです・・・

定期的クリーニング＆保湿クリーム塗り込みが重要ですし、

ジーンズなど生地が硬く粗い着衣での乗車も避けるべきです！

特に柔らかいアニリンレザーやナッパレザーでは、

細心の注意とケアが必要となります。

仕上げにユニタスの❝マッドクリーム❝を塗り込んで終了となります！

この保湿クリームは、

一般的レザークリームと違い、

艶によるテカリを抑え、

滑りを抑制する効果がる所謂車専用のレーザークリームです。

弊社ではフッ素などによるレザーコーティングは行なっていません・・・

というのは、先にも書きましたけれど、

レザーは呼吸していますから、

呼吸を止めてしまうコーティングを施工してしまうと、

汚れは防げても、

長期的にはレザーの状態が保たれなくなる可能性がります。

高級輸入車ではまずそのような事を行いませんのは、

質感も変わってしまう理由もあるでしょう。

SUBARU　スバル　レガシィB４　３．０スペックR（CBA-BLE）

レーザーメンテナンス＝プレミアム終了

エンドレス６ポットキャリパー

元々Rというくらいですしスバルですからそれなりの高性能ブレーキが装着されていたのでしょうが、

オーナー様はエンドレスの６ポッドキャリパーを装着されていますけれど、

更にはベルハットもセパーレートベルハットに交換されています！

メリットは軽量化と放熱性が高まるのと、

ローター交換時にローターのみ交換が可能となりますが、

デメリットとしては消耗品となってしまいます・・・

とは言え、

レース等での相当の消耗をしない限り公道使用ではそこまでの傷みも生じないでしょう。

国産車オーナーの多くは、

性能直結しないパーツにお金をかける方が多いですが、

ブレーキは車にとって止まるという一番車にとって重要な事ですから、

本当はここに真っ先にチューニングを施すことが必要です！

当然それを路面に伝えるタイヤも同じように重要ですが、

タイヤは消耗品でランニングコストが嵩むため、

格安タイヤとかを履かれる方も多く見受けられますが、

これでは本末転倒ですねー

車輛保険には入られていないとの事で、弊社の代車は使用できないため、今回電車で往復いただきましたが、色々の意味で車輛保険はせめて車対車限定だけでも入られていた方がもしもの場合安心です。

保険料を安く抑えるため、ダイレクト系や共済系にしてでも、車輛保険が担保されないよりは安心です。

そうすれば、気になされていた飛び石損害も担保されますし、災害に遭っても安心ですからね。

この度は、ご期待されるほどの意匠性回復はかないませんでしたが、これでレザーの状態回復にはつながりましたので、今後の傷みの抑制にはなっているはずです。

今後も出来る限り長く乗られていただくことを願っております。