マスキング中

９年近く前に同じお車で施行を頂いております既存のお客様ですが、

このお車まだ乗り続けたいご希望なのでしょう、

ここで再施工のご依頼を頂きました！

お預かりいたして、奥の車を移動させる為に１回エンジン始動をしたさには問題なく始動したのですが、作業開始をしようと再始動しようとしたら、

セルモーターは回るも一向にエンジンの掛かる気配は無し・・・

バッテリー上がりやセルモーターが焼けないように時間を置いて数十回試すも、

まったく点火している雰囲気はありません。

困り果て、

弊社の外注先の整備工場に症状を伝え故障の原因の予測をしてもらうと、考えられるのは２通り、

電磁ポンプが死んでいるか？

クランクセンサーの経年劣化？

どちらも私出先で体験したことがありますが、

クランクセンサーは東京でジャガーＸＪ１２、電磁ポンプはアングリアレーシングで和田峠上りで症状が出始め、善知鳥峠頂上で完全ＯＵＴ・・・

どちらも当然レッカーです。

そのＴＥＬの後再度試してみるとエンジンかかりました！

その後も取り敢えずは弊社にある間は大丈夫でしたが、

そうなるとクランクセンサーの確率は低く、

恐らく電磁ポンプですが、

この状態からして次は再始動しない可能性が高いですから早急な修理が必要です。

新車登録から既に１０年経過していますから、

国産車の足車としての使用としてはそろそろ限界でしょう・・・

多分今回の故障を皮切りに故障は頻発するでしょう。

オーナー様があえてこれ以上お乗りになりたいのは、

ＤＯＨＣ水平対抗エンジンでインタークーラーターボとしての高出力が捨てがたいのだと思いますが、

水平対抗エンジンの設計上の致命傷としてエンジン寿命が短い・・・

以前弊社ＶＩＰの方からタダで譲っていただいたメルセデスベンツの１２４－３００Ｅも、

初回車検で２５万今も車検に入っていますが今回も２０万、

その間4年間にも複数修理に入って２０～３０万くらい掛かっていますから、

4年間の維持コストは税金等含めると、

８０万以上掛かっていますから、

車両価値より維持コストの方がはるかに掛かっていることになります・・・

私というか弊社の所有車両は皆似たような状態ですので、

修理代の垂れ流しみたいなものですからメカニックからは、

「プリウスとか新車の軽とかに買い換えたほうがお金安上がりでしょう！」

とはいつも言われますが、

まずはそれを買うまとまった資金が無いですし、

ローンやリースでは毎月負担がありますし、

それ以前に今の車を買う気がしない・・・

とは言っても、

後数年以内には対応しないといけないでしょうねー

鉄粉クリーニング中

ヘッドライトカバーくすみ

今回ご入庫時に点検させて頂き車両状態を拝見しましたが、

トップ部分は全面的に、

不純物付着でまだら模様のマッド塗装のようですし、

側面部は傷又傷です・・・

ヘッドライトカバーは完全に黄ばんでいますから、

次の車検通過は難しいでしょう。

車内のシートも原因はわかりませんが、

座面は薄茶色く染みが大きく出来ています・・・

単純に私の印象としては、

この状態でお金を掛ける価値はあるのか？

が正直な感想ですが、内装は別としても今の外装状態で、

オーナー様の磨きの施行コースのご希望は０１スーパーライト・ソフト磨きコースとの事ですが、

恐らく選択理由はご予算なのでしょうが、

この磨きコースでは下地処理ではなくただの艶出し磨きしかできませんので、

それではこの状態ではガラスコーティングもまともに密着もしない可能性が高いです・・・

つまり“捨て銭”になってしまいます。

最低でも塗装上の付着物は完全に除去できるまでの磨きは必要ですし、

そうは言ってもお金を掛けて傷の状態も回復していないのでは意味をなさい等をご説明させて頂き、

何とか０１スタンダード・ソフト磨きコースの施行までは認めていただけました！

ですが、

本来必要最低限の磨きは０２ライト磨きコースですので、

これがご新規のお客様であれば施行者の施行程度のプライドとして、

お断りしていました・・・

オーナー様お帰りになられてはたと気が付いたのが、

０１磨きコースですから鉄粉の事前除去が含まれませんから、

本当なら追加オプションで鉄粉クリーニングが必要なのを見積もり忘れしていました・・・

オーナー様にお詫びしながら、鉄粉クリーニングを行ったうえどの様な磨きコースのご選択をなさるのか、

お伺いしましたがやはり予算が問題のようです。

いざ“鉄粉クリーニング”を行ってみると、

９年経過にしては鉄粉の付着はかなり少なめですが、

トップの不純物付着は界面活性剤ぽいですし、

傷の入り方や量からして、

洗車はこまめにされていたのでしょうが、

シャンプーされても完全に洗い流しておらず、

洗車自体も相当ゴシゴシ頑固な洗い方をされていたのでしょう・・・

ある意味そのおかげで鉄粉は洗車の都度除去はされていたのでしょうが。

磨き前ボンネット

磨き前ボンネット膜厚

トップ部分は、

まともに水銀灯も蛍光灯も映り込みませんが、

これは不純物付着と多量の傷による、

相乗効果です・・・

私の４０年のディテーリング経験で、

確実に一番表面状態悪いでしょう。

前記しています、

鉄粉除去が追加になった事で結果オーナー様が選択された磨きコースは、

“０１スーパーライト・ハード磨きコース”ですが、

これであれば最初の見積もりから数千円アップで済むことからのご選択でしょう・・・

しかし、

０１スーパーライトでの磨きは１工程のみで、

ハードの場合はバフとコンパウンドが粗めのものを使用しますので、

多少の意匠性改善とスクラッチ傷程度は除去できるでしょうが、

根本的問題解決には程遠いでしょう。

このお車の塗装色がシルバーメタリックでしたので、

１工程の磨きでハードポリッシュしてもオーロラ傷発生は抑えることが可能ですが、

ホワイトやシルバー以外で淡色車でなかったら、いくら既存のオーナー様のご希望と言えども、

お受けはしていません・・・

例えば、

タイヤがパンクして修理を依頼したら、

ラジアルワイヤーが沢山切れていたり劣化クラックが目立つ場合には、

まともなタイヤさんでしたら修理は安全性考慮上お断りすると思いますが、

内容は違えど私の感覚的には似た感情です。

磨き前側面傷＆曇り・・・

磨き前側面

側面の不純物付着はそれほどではないものの、

傷はトップよりも目立ちますし、

縦横斜めとランダムに、

埋め尽くされています・・・

当然この傷を取りきることなど、

ご依頼の磨きコースでは果たせませんが、

出来うる範囲内では頑張ってみます！

ボディ色がシルバーメタリックですから、前記しましたようにオーロラ傷を左程心配しなくて良いですので、

研磨力の強いシングルポリッシャーで磨く事で、

より意匠性を高めるように出来る事が救いです！

磨き終了側面＝傷残り・・・

磨き終了側面

やはり傷は相当減らすことは出来ても、

線傷がガッツリ入れられてしまっていますので、

傷残りはありますが、

９年前とは言え、

一度下地作りがなされ、

ガラスコーティングも一定期間は塗装保護をしていましたので、

予想していたよりもクリア自体の劣化はしていませんでしたら、

艶はそれなりに回復することが出来たのは、

ラッキーでした！

但し、

飛び石痕なのか？

食い込んで取れた鉄粉のピンホールなのか？

ピンホールをきっかけにコンパウンドが絡み始めて、

それを処理しながらの磨きとなりましたので、

思ったよりは時間消費はしてしまいました・・・

磨き終了ボンネット

磨き終了ボンネット膜厚

０１スーパーライトにしては妥当な研磨厚ですが、

半分は堆積していた不純物でしょうねー

しかしこのレベルの磨きとしては、

車が違うだろう・・・

と言うくらいに、

回復することができました！

これは私本人が一番驚いています。

とは言え、

傷を除去する磨きではない為、

線傷の殆んどは残ってしまっているのは、

施行者としては中途半端な気持ちであることは否めません・・・

磨き＆ガラスコーティング＆オプション施行終了

ＳＵＢＡＲＵ スバル フォレスター ＸＴ（ＳＨ５）

磨き＆ガラスコーティング＆オプション施工終了

エンジン不始動のトラブルもお引渡しまでの間に１回のみで、

その後は大丈夫でしたが、

最後の作業の室内清掃時にインロックの変な症状が多発しました・・・

幸いにも完全に車内にキーの閉じ込みにはならなかったですが、

逆に変な現象として自然ロックされるのが毎回違うドアが自然ロックになってしまいます。

これまでもキーインロックは他の車で起きましたが、

その際はトランクやリアハッチ含め全てのロックが掛かってしまいましたが、

今回のように部分的にロックが起こりその都度場所が違うと言うのは初めてです・・・

メインコンピューターに異常があるのか？

ロック機構のどこかだけがおかしいのか？

どちらにしても電装関係に異常がありますから、

先日弊社で起きたエンジン始動不能とあわせて、

お引取り後いつ何時何が起こるのかが爆弾抱えたようなものですから、

かなり危険ですので、

早急に修理工場での診断・修理が必要です・・・

と考えると、

やはり次の車検では１０年を越えますから、

もう一回車検満了したら買い換えられたほうが無難でしょう！

国産車の場合は、

１０年以内は壊れる事は稀ですが、

１０年を越えると一気に壊れやすくなりますし、

一度壊れ始めると連続的に不具合連発し始めますし、

まだスバルはましな方ではありますが、

モノコックや足回りパーツの耐久性も急激に低下してしまいますから、

車自体の性能・安全性低下も急速です・・・

そういう意味では、

欧州車はランニングコストは国産車よりも相当高く付きはしますが、

それを受け入れ可能であれば２０～３０年くらいは十分乗り続けることが可能です！

実際弊社の代車や私の車も皆２０年以上に突入してきていますが、

車としての基本性能の低下は殆んどありません！

但し、内装ＰＰや樹脂パーツの変形・収縮によるきしみ音だけは、

日々増えていってしまっていますが・・・

今回ご選択のガラスコーティングは、初回と同じで、

“マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング”で、

弊社の一番古参のガラスコーティングであり、

弊社ラインナップのスタンダードクラスの、

親水性機能としては一番施行実績・人気共にＮＯ１です！

この度もご依頼いただきまして、ありがとうございました。

お伝え致しましたように、弊社お預かり期間中に起きましたお車の不具合ですが、１日も早く修理工場には御入庫されてください。

お仕事のお話も、ようやくサプライチェーンからの部品入庫もし始められたとの事で、なおかつ下請けから自社への切り替えも順調との事ですので、今後の目途が立たれたのは幸いですね。

しかし、３１日には辰野町の２件の病院で新型コロナウイルス感染者が発見されてしまい、どうやらお住まいの地区の総合病院が感染指定入院先になるそうですので、今後院内感染等が発生してしまえば、お住まいの地区もかなりの危険エリアになってしまいますので、ご注意ください。

私も出来るだけ外出は今までも避けてきてはいましたが、こうなると本当に工場から１歩たりとも外出はしたくありません。

お互いに健康管理・感染予防には細心の注意をいたしてまいりましょう。