
マスキング終了
京都市内のご新規のお客様ですが、
弊社ではすでに新規施工での受付をお断りしている車格Xクラスのお問い合わせを頂きましたけれど、
通常ではお断りするところですが、
いわゆる輩系カスタムはされておらず、
オーナー様も非常に温厚そうな方で、
新車時施工されたコーティングにトラブルがあり管理に困られていらっしゃるとの事でしたので、今回は特別にお受けすることにいたしました!
PS:弊社ではディーラー施工を除く他店での磨き&コーティング施工車両の、
ご相談や再施工にはご対応は致しておりません。
然し実車を拝見してみますと、
まずはエンブレムがトヨタではなくゴードンミラーとなっていますし、
フロントマスクも初めて見るもので、
これは何だ?
でしたが、お聞きしていってみると、
スーパーオートバックスで販売しているキャンピングカスタムカーでゴードンミラーと言うブランドがあるそうです。
オートバックスなどは、
ケミカルの市販品販売店の認識しかないのでほとんど立ち寄ったこともないのでどのようなことをしているのかも全く知りませんでしたが、
今では車の買取から販売、
カスタムカーまで作って売っているとは驚きでした!
弊社では現在京都店・長野店とも、
既存のお客様or会員のお客様以外(弊社ご新規)での、
弊社車格Xクラス以上・スパーカー系・低車高及びリフトアップ改造車・車検非適応の改造のなされたお車は、
お受けいたしておりませんし、
反社関係者(お付き合いのある方)・服装が輩的・入れ墨タトゥーの入っている方も、
施工はお受けいたしておりません。

ゴードンミラーカスタマイズ内装
ゴードンミラーのカスタマイズ内装は、
完全なキャンピングカーからこのお車のような、
簡易的なものまで色々あるそうですが、
オーナー様はキャンプなどのヘビーアウトドアはやられず、
BBQくらいのライトアウトドアしかなさらないそうですので、
ちょっと休憩が出来て荷物が詰めればOKなのだそうですから、
このくらい使用用途が自由になる程度の方が便利なのでしょうね。
昨年私もディフェンダーを購入し、
アウトドア仕様にしようか?
とも思いましたが、
キャンプなど準備片付けが老体には面倒なため、
サイドタープやリアハッチ取り付けのオーガニックテントとテーブルくらいにして、
キャンプはトレーラー台車はありますから上物のキャンパーを特注でオーダーしようと考えていますが、
仕様により300~1.000万くらいかかるそうですので、
長野店がFC売却でも成立しない限りは先立つものが残念ながらありません・・・

鉄粉クリーニング中
今回の磨きコースは、
❝02スタンダード・ソフト磨きコース❞ですので、
施工コースに鉄粉除去が含まれますから、
まずは洗車前に❝鉄粉クリーニング❞を行いますけれど、
新車購入・オートバックスコーティング施工から約1年半経過ですが、
露天駐車で洗車頻度も低いそうですので、
鉄粉の付着は通常のお車の3年分以上付着しています・・・
これでは、
ガラスコーティング(クォーツコート施工)も、
ダメージは受け続けて酸化が進み寿命も効果も失われてしまいます。
弊社の鉄粉除去は、
昔ながらのトラップ粘土は基本施工では使用せず、
デオグリコール酸アンモニュウムを使用しますので、
鉄粉引きずりで塗装に傷を入れることはありませんし、
厳密な使用方法を厳守して施工いたしますので、
塗装に過度なストレスをかけることもありません!

磨き前ボンネット
硬度が硬いことが売りのクォーツコートですが、
結構洗車傷入ってしまっていますが、
オーナー様は、
ごく偶に手洗い洗車をご自身でなされているそうですけれど、
この様に、
付着物が在ったり鉄粉も付着している状態で、
手洗い洗車を行えば、
付着物を引きずり傷を入れてしまいます・・・
弊社ではこのような大型のお車程、
手洗いではなく洗車機で頻繁に洗車をなされることを推奨しています!

磨き前ボンネット膜厚
オートバックス施工ですから、
新車施工時磨きは行われていないはずですが、
それでも膜厚は100μを切っていますけれど、
この様な本来商用車として酷使される車で、
ここまで薄い塗装をするようになったトヨタは、
私から見ると利益優先主義のくそ会社です・・・
その証拠に、
トヨタ子会社であるダイハツの不正発覚など、
今まで表に出てこなかった、
トヨタと言う会社の闇がこれから更に露呈してくることになるでしょうねー

磨き前側面
側面はトップよりもさらに傷がすごいことになっていて、
線傷だけではなくスクラッチ傷も大量に入っています・・・
根本的洗車の仕方に問題があるのか?
クォーツコート自体がこの程度の耐擦り傷性なのか?
は判りませんが、
出来る限りリセットを試みます!

磨き前側面
どのような理由で、
このような曇ったコーティング表面状態になったかははっきりとはわかりませんが、
何らかの物質が表面付着して曇りを生じているのではなく、
恐らくはクォーツコート施工時に、
加水分解反応の急激な初期硬化か、
拭き取りタイミングの遅れによる不良施工かと思われます・・・
基本クォーツコートはスプレーコーティングで施工されることが多いと思いますが、
私の化学・物理知識からすると、
よほど施工環境が万全のブースなどで施工しない限り、
スプレー施工コーティングは霧状のコーティング剤が基材到達前に加水分解を起こしてしまいますから、
初期硬化で曇りを帯びてしまう可能性は大ですし、
そうなると膜性維持に必要な架橋or分子結合も不十分となりますので、
この様な仕上がりになってしまうのは、
オートバックスのような、
簡易設備で施工者も未熟な状況では必然的に起こりえるトラブルと思います。
クォーツコートはコーティング剤としては優れたコーティング剤ではありますが、
逆に相当シビアな施工を必要とするコーティング剤ですので、
施工店の設備や施工者の知識経験が問われますから、
本来はオートバックスなどで扱うべきコーティングではありません・・・
そのような施工店では、
有名メーカー品なら安全に施工しやすいG’ZOX程度にとどめた方が無難でしょう!
これ以外にも数年前から、
セラミックコート(同じ商品名を名乗ったバッタもんもありますから注意が必要です)が流行っているようですが、
このコーティングもかなりレベルの低い施工店でも施工をしているようですけれど、
高額コーティングなだけに、
施工依頼を検討する際、
商品の性能に目を奪われるのではなく、
施工店のレベルをよく検証して依頼されることが重要だと思います。

磨き終了ボンネット

磨き終了ボンネット膜厚
大方の傷は処理出来、
側面の曇りも除去出来ましたが、
写真はないですがルーフの状態は、
コーティング施工済みでは、
経験したことがないほど問題を抱えていて、
恐らくはきちんとした下処理(脱脂も含め)なされないまま、
コーティングを施工し、
クリアとコーティング剤が何らかの化学反応or物理反応を起こしたと思われ、
クリア自体が変質してしまうまでに至ってしまっていると思われます・・・
もっとハードな磨きから入ればもしかしたら完全リセットも可能だったかも?
ですが、
02磨きコースで既にこの膜厚ですから、
これ以上クリアを薄くしてまでの意匠性回復は違う問題を引き起こしますから、
オーナー様にも状況をご説明しご納得いただきました。

ボンネット飛び石タッチペン補修痕
飛び石を受けてしまわれ、
タッチペンで補修をされていますが、
これでは逆に余計目立ちます・・・
現在弊社では、
インジェクション磨きは行っておりませんので、
❝スポット磨き❞にて盛り上がってしまっているタッチペンを平滑にする内容でお受けいたしましたが、
そもそもどれだけうまくタッチペンを差したとしても、
オリジナルカラーとタッチペンでは色は合いませんから、
油性ペンなどで何回か重ね塗りして軽く色を入れる程度にした方が目立ちません。
どうしても気になられるようなら、
再塗装ですね!
予算があれば今後に備えて、
ペイントプロテクションフィルムを貼ることをお勧めしますが、
国産車では再塗装よりも高額になりますから、
これももったいないかも?

磨き&コーティング&オプション施工終了
TOYOTA トヨタ ハイエースバン DX ゴードンミラー GMLVAN V-01(3DF-GDH206)
折角新車時によかれて思われ施工したコーティングがあだとなってしまった可能性が高いです・・・
結局コーティング剤は化学物質の速乾性のものですので、
施工時の施工レベルで総てが決まってしまいます。
施工レベルが低いのであれば、
高額コーティングよりは、
簡易コーティングである、
キーパーコーティングのようなものの方が塗装ダメージも少なく済みますし、
再施工も簡単ですから、
オーナー様の負担も少なく済むでしょう。
と言いつつも、
今回オーナー様が選ばれたコーティングは、
弊社のトップエンドコーティングの一つである、
❝グラスコート・アルティメット❞ですが、
オーナー様にはコーティングの機能に関してのこだわりがあられ、
「親水性が良い!」
との事で、多分京都店のお客様では初めてお聞きした選択では?
関西圏はいまだに撥水文化ですからねー
グラスコート・アルティメットは、
高純度・高膜厚・高硬度ガラスコーティング剤ですが、
機能的には少量雨弱撥水・通常雨量無機能と言う特徴を持ち、
基本的にはベースコートとして用い、オプションで、
トップコートに撥水・疎水滑水・親水(カメレオン)とお好きな機能を選んで施工いただくものとなります!
このお車は完全露天駐車となりますので、
検討の結果カメレオンを施工するより、
初期硬化時の不安定期間保護のため、
❝レジントップコート・コクーンSTD❞を施工なされることといたしました!
レジントップコート・コクーンSTDは撥水機能ですが、
約3カ月前後位で犠牲被膜としての役目を終了して自然剥離し、
その後はベースコートのグラスコート・アルティメットの無機能状態になりますが、
この段階で状況を見て機能強化カメレオンをトップコートとして施工することが可能です。
新車購入から、わずか一年半余りで、再施工を行う状態になられてしまわれたことは、ご同情いたします。
かなりの時間と知恵を絞って、出来る限りのリセットを試みましたが、本文でも書いたようにもろもろの状態異常により、これが限界となってしまいました。
今後の管理は、たまにしか行わない手洗いではなく、汚れたと感じたらこまめに洗車機で早い段階で洗車をしていただくようお願いいたします。
幸いにも淡色ソリッドですから、イオンデポジットや傷目立ちも低いですので、ダメージが大きく前に洗車することで、コーティングが痛みにくくなり、耐久性維持にも有効となります。
この度は、弊社をお選びいただき、ありがとうございました。
会員クラス | ご新規非会員 |
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車輌クラス | X-1クラス |
コーティング | |
磨き | |
オプション | |
施工料金 | 411.426円税込み(淡色車割引磨き-5%・ソリッド塗装割り増し磨き+10% 適応) |